New Year’s Carol

「もう〜い〜くつ寝〜る〜と〜♪」でお馴染みの童謡、
「お正月」が聴けるのはわずか1週間足らずである。
日付で言うと12月26日〜31日まで。
この歌が真価を発揮するのは12月に入ってからなのだが、
その時既に日本はクリスマス一色になっているからだ。
25日まではクリスマスソングと第九しか流れない。
たった1週間では、子供は覚えてくれないだろう。
非常に良くできた童謡なだけに、これは少し寂しい事だ。

Classic

2006年は生誕250周年のモーツァルトイヤーだった、らしい。
が、普段はあまりクラシックを聴かない自分にとっては、
ドラマ「のだめカンタービレ」の主題曲「第七(交響曲第7番イ長調作品92)」、
今年も師走の日本に感動を与える「第九(交響曲第9番ニ短調作品125)」と、
楽聖・ベートーベンに明け暮れた一年だったような気がする。


のだめ」のクラシックブームに乗って、
自分も色々クラシック曲を聴いてみたりしたが、
やはり「月光(ピアノソナタ14番嬰ハ短調作品27の2『幻想曲風に』)」が印象的。
モーツァルトの軽やかで華やかな曲も好きだが、
ベートーベンの曲はとにかくドラマチックで、スケールが桁違いに大きいと思う。

JYONGRI

東芝EMIから一人の女性シンガーソングライターがデビューした。
JYONGRI(ジョンリ)と言う。
http://www.toshiba-emi.co.jp/jyongri/
詳しいプロフィールはよく知らないけど、
歌も声も良いし絵も映えるし、潜在能力の高さを感じる。
まだ18歳と若く、プロモーションのレベルの高さからして、
ポスト宇多田ヒカルとも位置づけられていそうだ。
結構注目。

Joy

書きそびれていた事(その1)
新庄剛志


彼を「記録よりも記憶に残る選手」と形容するのは、
単なる「派手なパフォーマンスが印象的な選手」
という誤解を生みやすいのであまり良くないと思う。
確かに彼のパフォーマンスはファンを惹き付けたが、
プレーも野球に対する姿勢も実に一流の選手であり、
内外から高く評価されているからだ。


彼の残した唯一の記録とも言える「10度のゴールデングラブ賞」。
2005年度に受賞した際、こうコメントした。
「今年のオレのゴールデングラブ賞はおかしい。
 1年間この賞を心の中で目指して取り組んでいた選手に申し訳ない。
 来年からは、印象ではなく数字で選んで欲しい。
 そうでないとこの素晴らしい賞の価値がなくなってしまう」
http://www.fighters.co.jp/news/2005/11.html#051108
野球」を誰よりも楽しんだ、不世出のプレイヤーだったと思う。

Brain Arts

オリンピックに比べて世間の注目度は低いアジア競技大会だが、
今度のドーハ大会で採用された新種目の中に、一つ大注目の競技がある。
http://www.joc.or.jp/int_games/asia/2006doha/sports/chess.html
そう、「チェス」は頭脳を使う「格闘技」なのだ(断言)。


チェス囲碁、将棋は伝統的な遊戯でありながら、
最新のスーパーコンピュータをも上回る人間の知能が発揮される、
いわゆる「二人零和有限確定完全情報ゲーム」として有名だ。
運にほとんど左右されないので、実力勝負の醍醐味が楽しめる。
歴史があるというのは競技人口が多いという面もあるが、
昔の棋譜から、当時の棋士と時空を超えて対局できるという所が面白いと思う。


個人的に、チェス囲碁将棋と比べるとやや曖昧なゲームだと思う。
囲碁将棋で引き分けになる事は稀だが、チェスには引き分けも多い。
「勝つ」だけでなく、「負けない」指し方が非常に重要になる。
その辺の「駆け引き」に見応えがあるのかもしれない。
しかし、テレビで放送してくれなさそうで残念。
NHKなら上手く実況できると思うんだけどなあ。


日本自体の国別レーティングは92位と振るわないが、
日本国内のレーティング1位が将棋羽生善治四冠、
3位が森内俊之名人である事から分かるように、
囲碁将棋に才能が集中しているからしょうがない。
(ちなみに、2位のWatanabe,Akira渡辺明竜王とは別人)
http://www.fide.com/default.asp

Bloodless Wars

大激戦の与野党一騎打ちとなった沖縄県知事選挙で、
「基地反対」を唱える野党統一候補(民主・共産・社民・国民日本推薦)
糸数慶子を破り、「失業率ゼロ」を掲げる与党推薦候補(自民・公明推薦)
仲井真弘多が初当選を果たした。
投票率は64.54%。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20061119it14.htm
今回は「民愚主義」の恐ろしさを垣間見た気がする。
候補者自身の実績と組織力で圧倒する与党候補に対し、
野党候補はパフォーマンスだけで浮動票の6割以上を獲得した。
http://d.hatena.ne.jp/coachy/20061102
でも言ったように、これだけ候補者の優劣がはっきりしていても、
なかなか有権者には伝わらないようだ。
マスコミは「不偏不党」が原則とは言え、もうちょっとやりようがあるだろう。
例えば直接討論。
メディア自体が異論を唱えにくいなら、対立候補にさせれば良い。
候補者の「良い所」だけ訴えられても「じゃあ、誰でもいいんじゃねーの?」
ぐらいに思われてしまいかねない。
「どこがダメなのか」が分からないと選ぶ方も困るって言うもんだ。
ただのネガティブキャンペーンにならないように工夫しながら、
「議論」が目に見える選挙にする必要があると思う。