Bloodless Wars

大激戦の与野党一騎打ちとなった沖縄県知事選挙で、
「基地反対」を唱える野党統一候補(民主・共産・社民・国民日本推薦)
糸数慶子を破り、「失業率ゼロ」を掲げる与党推薦候補(自民・公明推薦)
仲井真弘多が初当選を果たした。
投票率は64.54%。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20061119it14.htm
今回は「民愚主義」の恐ろしさを垣間見た気がする。
候補者自身の実績と組織力で圧倒する与党候補に対し、
野党候補はパフォーマンスだけで浮動票の6割以上を獲得した。
http://d.hatena.ne.jp/coachy/20061102
でも言ったように、これだけ候補者の優劣がはっきりしていても、
なかなか有権者には伝わらないようだ。
マスコミは「不偏不党」が原則とは言え、もうちょっとやりようがあるだろう。
例えば直接討論。
メディア自体が異論を唱えにくいなら、対立候補にさせれば良い。
候補者の「良い所」だけ訴えられても「じゃあ、誰でもいいんじゃねーの?」
ぐらいに思われてしまいかねない。
「どこがダメなのか」が分からないと選ぶ方も困るって言うもんだ。
ただのネガティブキャンペーンにならないように工夫しながら、
「議論」が目に見える選挙にする必要があると思う。