Joy

書きそびれていた事(その1)
新庄剛志


彼を「記録よりも記憶に残る選手」と形容するのは、
単なる「派手なパフォーマンスが印象的な選手」
という誤解を生みやすいのであまり良くないと思う。
確かに彼のパフォーマンスはファンを惹き付けたが、
プレーも野球に対する姿勢も実に一流の選手であり、
内外から高く評価されているからだ。


彼の残した唯一の記録とも言える「10度のゴールデングラブ賞」。
2005年度に受賞した際、こうコメントした。
「今年のオレのゴールデングラブ賞はおかしい。
 1年間この賞を心の中で目指して取り組んでいた選手に申し訳ない。
 来年からは、印象ではなく数字で選んで欲しい。
 そうでないとこの素晴らしい賞の価値がなくなってしまう」
http://www.fighters.co.jp/news/2005/11.html#051108
野球」を誰よりも楽しんだ、不世出のプレイヤーだったと思う。