Two Faces

マンガの神様・手塚治虫の功績を語る時、よく挙げられるのは、
鉄腕アトム」「ブラック・ジャック」「火の鳥」「リボンの騎士」「W3」
ジャングル大帝」「メトロポリス」「ブッダ」「三つ目がとおる」などなど、
俗に「白手塚」と言われる作品群で、自分もそれしか読んだ事無かった。
これらも十分に奥深く、壮大で多彩な手塚の創造力に触れられるのだが、
それだけでは手塚を語った事にはならないなと、
病院の待合室に置かれていた手塚治虫怪奇短編集を読んで思った。
http://ja.tezuka.co.jp/manga/backlist/te44/te44_00101.html
いわゆる「黒手塚」と呼ばれる作品群だ。
それはそれは陰惨で救いの無いシニカルなストーリー。
エログロ満載でもあの絵柄とテンポなのでそんなにきつくは感じなかったが、
もしリアル系の絵で描かれたらトラウマになる事間違いない。
個人的には白手塚より面白いと思った。