Video On Demand

TBSと楽天は決裂しそうな状況。
IT企業がテレビ局に食指を動かし、M&Aだのホワイトナイトだのとやっているのは、
テレビは今だに多大な影響力を持ち、携帯電話やプロ野球以上に新規参入が難しいせいだ。
テレビ局の方でもITはこれから重要になる分野で、各局が一番乗りを競っている昨今だが、
業務提携とかしたがらないのはちょっと不思議な所。
おそらく地上デジタル放送より先に、オンデマンドの時代になる。

というわけで、一番乗りを果たしたと思われるのが第2日本テレビ。
フジテレビ On Demand、TBS BooBo BOXは有料なのでちょっと普及しにくそう。
ポイント制を導入し、CMを見ればポイントが手に入るという日テレのシステムは、
上手く行けば相当有利に働くと思う。
特筆すべきはその運営方針。
「ブラックワイドショー」や「電波少年」など、いい意味でバカな番組が売り。
見た目も分かりにくいが、よりディープに楽しめるような作りになっている。
露骨な視聴率主義で有名な日テレとは思えないノリだ。
一般受けはしないと思うけどこれは続けてほしい。

ちなみに、新規参入組ではUSENのGyaOが頑張っており、
オリジナル番組の少なさ、宣伝の弱さ、完全無料でないとまず見てもらえないなど、
不利な点をカバーするだけの番組の質と量は確保している。今の所は。
オリジナル番組は低予算で高視聴数を取らないといけないので、
早晩エログロ方面に行くんじゃないかと見てるんだけど。