A Secondary Symbiosis in Progress?

光合成をするのに動きまくり、必要があれば捕食もする微生物はミドリムシとか有名だが、
これは動物と植物の両方の特徴を持つもの。
それとはまた違って、特定の藻類を取り込むと捕食装置が退化して光合成をして生きる、
言わば、全くの動物だったのが途中から全くの植物になるという新種の微生物を、
筑波大学の研究チームが発見し、「ハテナ」と命名したそうだ。
分裂して増える際、取り込んだ葉緑体は複製されずに一方の細胞だけが受け継ぎ、
葉緑体の無い方には捕食用の口が出現するという。


細胞小器官の中でも独自のDNAを持つミトコンドリア葉緑体が、
細胞共生に由来するらしいというのは、学校で習ったので一応知ってはいたが、
そこが生物進化の不思議な所で、何がどうなったら一つの生物になってしまえるのか、
分裂しても複製されないのがされるようになるのか、意味がよく分からなかったんだよな。
この「ハテナ」が葉緑体の元になる共生の過程を示しているような感じで興味深い。
本当に不思議な生態。
なんつーネーミングセンスだとも思ったが、そう名付けざるを得ない。