Talkative Life

今ジャンプではいかにも難しそうなジャンルを扱っている作品が連載されている。
森田まさのりの「べしゃり暮らし」だ。
お笑い芸人を目指す少年のサクセスストーリーである(たぶん)。


単にギャグを描くだけなら、必ずしもドッカンドッカン受ける必要は無いのだが、
これは笑わせる所で笑わせ、滑る所では滑らないとストーリーに説得力が生まれない。
しかも一発ネタが多い。
そういうキャラ設定なんだろう。


今はお笑いブームだし、「お笑い」自体はメジャーな話題なのに、
ストーリーとして描く人は極端に少ないのが、このジャンルの難しさを物語っている。
って言うか、自分の知っている限りではこんなジャンルは見た事無い。
自分だったら面白いかどうか以前に成立させる事ができない。
それを人気が出たらどんな作品でも引き延ばし、
人気が出なかったらどんな作品でも打ち切るジャンプでやるっていうのが信じられない。


デビュー作の「ろくでなしBLUES」がいきなり大ヒットし、
高い画力と卓越したギャグセンス、熱いストーリーに定評のある森田だが、
さすがにこれは相当キツイんじゃないだろうか。
楽しみではあるけど、才能ある漫画家なんで潰れないようにやってもらいたいなあ。