for Children

おそらく史上最悪と言われるであろうアレの最終回を見た後のせいもあってか、
クレヨンしんちゃん」劇場版10作目となる「嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦」の、
あまりの出来の良さにいたく感動した。
実際、文化庁メディア芸術祭の大賞を受賞してる傑作なんだが。


時代考証なども計算され尽くされた緻密な演出で非常にキャラが立っており、
あのヘタウマな絵からは想像もできないほどリアリティーに溢れている。
今回のヒロイン廉姫(声・小林愛)も、凛としていて少しハスキーですんごいかっこええ。
多少整ってはいるけど、あのヘタウマな絵でどうしてこんなに格好良く思えてしまうのか。
いつも通りギャグ満載ながらエキサイティングで面白く、そして切ない。非常に切ない。
たまらない。
最後の方なんて視界が歪む歪む。


「子供向け」の物の中には確かに「子供騙し」のようなのもあるけど、
子供に見せたい」という凄く純粋な情熱で作られてる物も多いから、見逃す手は無い。
「大人が見ても楽しめる」とかいう決まり文句は、もういい加減要らないと思うんだよな。
才能ある人達が全魂込めて作ってれば、そりゃ楽しめるに決まってる。