Super Japanese Professional Wrestling

以前、「ニュー・シネマ・パラダイス」の録画をミスったと書いたが、
それは泣く泣く消して、代わりに録ったのが「いかレスラー」。
前者とは全く対極に位置する作品だ。
文字通り、あの軟体動物のイカがプロレスをするという荒唐無稽な設定ながら、
師弟愛、友情と恋愛を絡めて実に大真面目に作っている(もちろんギャグなんだけど)。


それだけなら自主制作映画などにもよくあるB級映画だが、これが凄いのは、
おそらく新日の全面バックアップの下、それに似た団体(超日)が登場し、
力道山に似た人物が語られ、本物のプロレスラー西村修AKIRAらが熱演し、
高山善廣が本人役で出演し、ルー大柴やら白石美帆やら船越英一郎やら、
豪華なんだかマニアックなんだかよく分からない凄いキャスティング。
作った人も出演した人もどうかと思うが、この企画を通した方もどうかしてる。
採算度外視した皆の愛と情熱が溢れる怪作。


あの軟体動物イカが綺麗なノーザンライトスープレックスを決め、
あの軟体動物イカと三角関係に揺れ、最後のオチまで笑わせてくれる。
これぞ正統派で本格的な最高のB級映画と言っても過言ではないだろう。