Secondary Creation

ヨーロッパNo.1の売り上げを記録して、日本でも早くから話題になり、
アルバム「DISCO-ZONE恋のマイアヒ〜」でオリコン1位を獲得した、
O-ZONEの「DRAGOSTEA DIN TEI」。
ルーマニア語のこの歌を、「空耳アワー」よろしく無理矢理日本語として解釈し、
のまネコ」というキャラクターが「飲ま飲まイェイ」と酒を飲むFLASHを収録したDVDを、
アルバムに付けたのだが、これが別の意味で話題を呼んだ。
この空耳FLASHには元ネタがあり、その著作権を発売元のavexが買った形となる。
ところが、その元ネタにも元ネタがあるにもかかわらず、FLASH製作者(とavex)は、
「インスパイアされたオリジナル」と説明したため非難されているのだ。


空耳歌詞を書いたのはインターネット掲示板2ちゃんねるの利用者の一人で、
元ネタFLASHキャラクターには、同じく2ちゃんねるで出来た、
モナー」や「モララー」などのアスキーアートが使われていた。
で、その2ちゃんねる住人や管理人まで乗り出して騒ぎになっていると。
しかし、このFLASH自体、曲をそのまま使った「黒FLASH」と呼ばれる著作権を侵害したもので、
オリジナル歌詞の改変も著作権侵害に当たる。
つまり、avexはそれを黙認し、代わりに自分もパクッたという事になるのでややこしい。


ちなみに、パロディなどのいわゆる二次創作は間違い無く文化の発達に欠かせないもので、
公けに認める人もいるが、全く認めない人もいる。
ディズニー・任天堂コナミサンライズなどはその取締りが厳しい事で有名だ。
この場合、三次著作・四次著作という事になるのかな。


でも、モナーなどのアスキーアートをパクっても非難を浴びるどころか好評を博した、
ナースウィッチ小麦ちゃん マジカルて」や「電車男」などの例もあり、
パクる(盗用する)事が非難されるかされないかの分岐点があるはずなんだけど、
やっぱ「オリジナルに対する愛」かなあ。
avex著作権に配慮して改変したのだけど、それが「愛が足りない」と受け取られたと。


まあ、著作権法自体もなんだか曖昧な法律で、二次流通問題など色々あるんだけどねえ。