Every Possible Effort

夏の甲子園決勝戦、今大会一番の試合と目される、
大阪桐蔭(大阪)VS駒大苫小牧南北海道)戦の事を書こうと思っていたが、
その前の宇部商(山口)VS京都外大西(京都)戦が凄い試合だった。
スコアボードを書くと、
         .1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
京都外大西 1 0 0 2 0 0 3 0 4 10
宇部商    0 0 0 0 2 3 .1 1 1  8
と、実に4度の逆転劇があった。
宇部商は唯一勝ち残っていた公立校。
県内外からいい選手をスカウトできる私立と比べ、どうしても層が薄くなる。
エースで4番の好永貴雄がチームを引っ張っていた。
大会から10試合を一人で投げ切り、昨日の準々決勝、
日大三西東京)戦も155球を完投したばかり。
この試合も160球を超え、9回は傍目にも明らかに球威も制球も無く、ついに力尽きた。
そしてその裏、打席に入った好永をスタンドは暖かい拍手で迎えた。
勝ち負けではない、全力を尽くすその姿こそが高校野球の醍醐味と言えるだろう。


久々に甲子園を沸かせた大阪桐蔭の二人の怪物は延長戦の末、駒大苫小牧に敗れたが、
プロに入ってからの活躍が今から楽しみだ。