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野茂英雄選手が日米通算200勝を達成した。
ドラフトで史上最多8球団から指名され、(今は無き)近鉄バッファローズに入団。
新人から4年連続最多勝最多奪三振という球界を代表する大天才が、
世界一の打者と勝負するという夢のために全てを捨てて渡米(この男に日本は狭すぎた)。
その独特のフォームから繰り出される豪速球と切り札のフォークで、
全米に"トルネード"を巻き起こすその姿は、まさに英雄だった(よく真似もした)。


ロッキーズ戦でのノーヒットノーラン、右肘を故障してからの苦闘、
オリオールズ戦で再びノーヒットノーラン故障と戦いながらの200勝。
嬉しいものだ。
特筆すべきはその不屈の精神。
最も尊敬するピッチャーの一人だ。


伝説的な打者となったイチロー選手、ヤンキースの4番に座る松井秀喜選手らの、
活躍の場を作ったのも野茂だ。
日本プロ野球は随分寂しくなったが、今はまだ過渡期にあると思う。
球界改革を断行して、日米、その他各国、お互いいい所を取り入れてレベルアップし、
国を懸けた野球のワールドカップ日本が世界王者に輝く日を待ち望んでいる。