Repay Obligations

97年、99年、00年、02年のK-1を制しているキックボクシングのトップファイター、
アーネスト・ホーストのオランダ国内引退試合で相手を務めるはずだったボブ・サップが、
興行中に試合をボイコットした。
http://www.daily.co.jp/ring/2006/05/15/0000031006.shtml
主催者側の説明によると、試合の直前にサップ主催者に「無理難題」を言ったので、
断ったら試合を放棄したとの事。
http://www.so-net.ne.jp/feg/report/20060514r.html
サップ側の説明はまだ無いので詳細は不明。
一番重要な所をぼかして書いてあるので、ヤオガチ関係なのが察せられる。
いずれにしろあり得ない話で、もはやK-1の未来は無い。


それはまあいいとして、偶々解説として呼ばれていたピーター・アーツが、
突然の要請を受け、「K-1を守らなければならない」とリングに上がった事が凄い。
2ヶ月前、現王者セーム・シュルト相手に老練な試合運びで勝利を収めたベテラン選手。
今はボロボロになった体を休めている所で全くトレーニングもしておらず、
とても戦える状態ではなかったのに、そっちの方がよっぽど「無理難題」だ。
ベストコンディションには程遠い姿を見せるのは、プロとしてとても辛い事だろう。
それでも戦友の引退試合のため、K-1のためにと立ち上がるその仁義に胸が打たれる。