Historic Misjudgement

ようやく盛り上がりを見せてきたワールド・ベースボール・クラシックWBC)で、
酷い光景を見た。
アメリカで行われている2次リーグ初戦は、日本とアメリカの歴史的一戦。
両チームがプロのスター選手を揃えての真剣勝負に臨んだのはこれが初めてだ。
3-3の同点で迎えた8回表1死満塁のチャンスに、日本が犠牲フライで1点勝ち越したが、
アメリカの監督の抗議を受けて判定が覆り、得点が取り消された。
http://www.major.jp/news/news20060313-13008.html
球審が最も見やすい位置にいる塁審の判断を受けて判定する事はままあるが、
逆に、塁審がセーフと言っているものを、球審が最初の判断を覆してアウトとしたのだ。
球審ボブ・デービッドソンワールドシリーズでも審判経験のある人だが、
リプレーで見れば明らかな誤審。
アメリカ各紙も総じて批判的な論調だ。
今後どのような結末になろうとも、WBCの意義が失われた事に変わりはない。
やってはならない試合でやってはならない事をした。
ミスがあってはならないという意味ではなく、
ミスがあっても対処できるシステムになってないという事自体が、終わっている。
たとえ「故意のミスジャッジ」でも簡単にまかり通ってしまうのだから。
自分の最も好きなスポーツが、こんなにも前時代的な球遊びだった事にショックを受けた。