That Others May Live

小粒と言われる今年の新番組だが、「よみがえる空」は秀逸。
航空自衛隊に配属されたばかりの新人隊員が主人公。
戦争物ではなく、レスキュー物。
様々な人間ドラマを丁寧にリアルに描かれている。
レスキューと言っても、自衛隊が出動するような大きな事故・災害は稀なため、
日々のトレーニングや日常をじっくりと見せている。
とにかく地味。
しかし、凄くしっかりした話だ。
こんな地味な作品が良く成立したなと。
この枠はビクター枠だったと思うけど、今回はビクターが外れ、
驚いたのは、音楽をランティスが担当している事。
EDの影山ヒロノブは濃すぎるが、他はなかなかいい雰囲気を出している。
しかし、ここは今までいわゆる萌えアニメ専門のレコード会社だったはず。
エイベックスも「蟲師」では、売れ線一辺倒という今までのイメージとは180度異なる、
落ち着いた良曲を提供しているし。
こういう事ができるのはこれまではビクターぐらいしかなかったんだけど、
「売れる音楽」とは別に「良い音楽」で勝負できる時代になっているのだろうか。