On Those Orange Days...

マイメロ」から「蟲師」まで立て続けに褒め千切ったばかりで格好がつかないんだが、
「ARIA」もまたそれに匹敵するぐらいの作品だった。
http://www.ariacompany.net/


ストーリー的にはほとんど起伏の無い、ひたすら日常的なほのぼのとした雰囲気物で、
ここまで破壊力(涙腺を決壊させる力)が出せるとは正直思わなかった。
近いのは絶好調時の「ちびまる子ちゃん」「おじゃる丸」「おジャ魔女どれみ」ぐらいか。
元々商業的には成立しにくいジャンルで、これらはギャグが面白いので成り立っているが、
ARIA」のギャグはたいして面白くはない。アクセント程度。
それで成り立つというのが驚き。
原作が素晴らしいというのもあるが、その再現率が高く、
高品質な音声(歌・音楽・声優)を巧みに用いて破壊力は倍増。
いつもと違ってこの回は作画レベルも高かった。
基本的にモノは買わないようにしているのだが、サントラを買おうかどうか迷う・・・。
今年度の最優秀作品は選べないぞこれ。


この作品でも「恥ずかしいセリフ禁止!」と言われているけれども、
今の捻くれた時代では良い事をストレートに言えない、というのも少し寂しい話だ。
ちなみに、ドラマ「あいのうた」ではそこを突っ込んで描いてる。


(関連)
http://d.hatena.ne.jp/coachy/20051006