Slapstick Comedy

ドタバタコメディというものは、高い支持を得ても非常に評価されにくいジャンルだ。
実写よりデフォルメの容易なマンガやアニメとは相性が良く、
ミッキーマウス」を始め、日本でも「タイムボカン」など数々の名作を生んできた。
最近はシュールで斬新なものが求められており、
コメディでもストーリー性・テーマ性の強いものが主流で、
定型的なドタバタコメディは骨董品に近い。
また、アニメマンガよりはるかに多いスタッフでセンスを共有しないといけないので、
特にオリジナル作品は作るのが難しい。
高いレベルで成功したのは「YAT安心!宇宙旅行」「はれときどきぶた」「おじゃる丸
おジャ魔女どれみ」「デ・ジ・キャラット」ぐらいか(地上波キー局限定)。
ここ数年、番組数の増加に反比例してオリジナル作品の質は下がっていた。


で、何が言いたいかと言うと、「おねがいマイメロディ」の話。
前にも書いたかもしれないが、30年前から根強い人気のあるサンリオキャラのアニメ化。
可愛い系のキャラデザで、当初は小さい女の子向けだろうと思われていた。
ところが、始まってみれば頻繁に極悪なギャグが混ざるハイテンションなカオスっぷりで、
次第に話題を呼び、今では視聴率5%を超える人気作品となっている。


シュールさというのは見てない人に伝えるのが難しいのだが、
今日の話は全ての視聴者にスタンディングオベーションで迎え入れられたと思う。
それぐらい凄かった。
こんなの見た事無い。
これ作った人はどういう脳みそしてるんだ。
脚本:江夏由結か・・・うーむ、知らん・・・。
こういう日本の至宝をきちんと顕彰できる所は無いもんかねえ。